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2010.7.21

BOSO FREAKS|房総で妄想! 庭に海のある暮らし

石野啓太(Open A)
 

目の前に広がる海岸線のパノラマ風景。誰もが憧れるそんな風景を目の前に、自分の家が建つとしたら。あなたはどんな妄想が膨らむだろう?


敷地前に広がる太東ビーチ

『房総で妄想』の第一段として紹介するのは、そんな海沿いに位置する最高のロケーションをもつ場所だ。サーフィンの波乗りポイントとしても有名な太東ビーチ。その海岸沿いに、3つの土地が分譲販売される。敷地は一区画約700㎡と広大で、家の庭を通り抜けて一歩外へ出れば、そこに広がるのは一面の砂浜と海、という誰もが羨むような立地。
そんな土地を舞台に理想の住宅を妄想してみた。


妄想住宅のイメージ配置図

その一つを紹介しよう。
住宅は3階建てで、ロの字型のRC壁にくるまれたような外観のデザイン。海への眺望を意識したかたちで、窓を開ければ、室内を海の心地よい風が吹き抜ける。海に向かって開く筒状の外観デザインは、そんなイメージを助長している。1Fには土間、浴室・洗面などの水回り、ワードローブ、客室がある。2Fはワンルーム空間のLDKと書斎、子供部屋があり、最上階には寝室と半屋外の大きなテラス空間が広がっている。


海に向かい大きく開く、住宅のイメージパース

コンパクトにまとめられた1Fは機能的だ。この場所では、海へ行くことも多いだろう。そのため、汚れたままでも大丈夫なように、土間から浴室までの動線はシンプルで近いように考慮している。また、土間には屋外キッチンが併設されており、海から帰ってきた後、あるいは庭での一作業の時など、何かと使い勝手がいい。


機能的にまとめられた1Fプラン

対して、上階はゆったりした広い空間となっている。大きな開口からは、庭の緑と海の水平線が一望でき、広大な自然を室内にいながらも存分に感じることができる。


ゆったりと開放的な2Fプラン

半屋外テラスが広がる3Fプラン

最上階のテラスは、使い方自由。テラスで海風を感じながら一杯、というのもなかなか贅沢だ。ハンモックで昼寝、ロッキングチェアに揺られながら読書にふけるなど、いろいろな使い方を許容してくれる場所がこの住宅には用意されている。
何よりこの場所では、住み手の想像力が生活をより豊かにしてくれるに違いない。
家から飛び出て海で遊ぶのもいい。あるいは、波音を聞きながら家でのんびりするのもいい。広い庭にみんなを招待してパーティなんてのも楽しそう。そこにあるのは、どれをとっても至福の贅沢だ。


断面・立面図。2層吹抜けのリビング空間が特徴的

また、この場所に住まうのは、何も家族だけとは限らない。
ここに提案されている建物は、海辺の住宅として楽しめるのはもちろんのことだが、複数家族や4〜5人のグループでもシェアハウスのように住まうことができるように設計されている。

他にも、ゲストハウスみたいな使い方もいい。小さなshopをもちながら、SOHO暮らしも素敵だ。あるいは、小さな会社だったら海辺のオフィスなんて使い方もあるのかもしれない。朝一番に海へ行き、太陽の日差しを感じながら波に揺られる。それから仕事。そんなワークスタイルがあってもいいのではないだろうか。事実、Open Aもこの夏に向けて「房総オフィス」がにわかに計画されているのだ。

考えると妄想はつきないが、海をここまで近くに生活できる場所は、房総と言えど、それほど多くはない。この土地に、誰がどんなストーリーを描かくのだろうか?楽しみだ。

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