はじめてこの物件を目にした時、
「今っぽい、里山らしい料理って、一体どんなだろう??」
と想像力を膨らませた事を、現在でもはっきりと覚えています。
近所で採れる、豊富な野菜に鹿や猪のジビエ。
近くの大原漁港で揚がる、伊勢海老や地ダコ。
春先には大多喜ブランドのタケノコもおでましと、間違いのない
美味しさの筈。
はい、今回は里山にあるレストラン物件のご紹介です!
「房総の小江戸」とも呼ばれる緑豊かな城下町、大多喜。
最寄りの高速道路I Cから20分ほど車を走らせ、幹線道路から
少し入った里山エリアに佇む、今回の物件。
物件の目の前にはかわいらしい単線の線路が。
しばらくしてゆっくりと黄色い1両編成の電車が通り過ぎるていく。
郷愁漂う、いすみ鉄道のある風景。
春先には線路沿いの菜の花と桜が里山の情景を彩り、最寄り駅
までも歩いて行くこともできます。
さぁ、物件の中へと入っていきましょう。
正面に立つと縦長な敷地の奥に堂々と鎮座した母屋に左側に
可愛らしく佇む離れが見えてきます。
離れの前には大きなシンボルツリーの存在感があり、
そして左に目をやれば十分な広さの駐車スペースが。
砂利道を進み、レストランとして使われる母屋に入ります。
暖簾をくぐり玄関の中へと入ると素敵な土間スペースが
見えてきました。独特なレイアウトの敷石が印象的。
正面のカウンター越しにキッチンの様子を窺えるいわゆる、
オープンキッチンスタイル。
右手に進んでいくと広々としたダイニングスペースが。
「これぞ和モダン!」という表現が似合う、そんな空間が広がる。
スッキリと明るい、そんな印象で天井が高く感じる。
大きくモダンな照明が目を引き、ぐるっと囲んだ障子や鴨居上の、
小壁のアイボリーが柱や梁の落ち着いた感じの茶色とマッチしている。
ここには個室と半個室のようなグループ席もある。客席数は全部で
26席ぐらいだろうか。マダムのアフタヌーンタイムやお忍びデート、
なんでもござれ。
厨房も広々でスタッフルームとしても使えそうな事務室もある。
トイレは縁側を進んだ先、一番奥に。
母屋を出て、次は可愛らしい離れへ。
ここの邸宅、実は地元では有名な翻訳家の家でした。その面影は
この離れに今でも残されています。
間取りは縁側を囲むように小さな居室がふたつ、その居室には
たくさんの蔵書が。かつての主人が愛用のデスクもそのままな
印象でまるで小さな資料館。
母屋のレストランスペースとの繋がりを意識しながらうまく活用
していきたい。
この物件については居抜きでの購入も可能との事。
かつてはイタリアンレストランがここにありました。
業務用の冷凍・冷蔵庫や高火力のガスコンロはもちろんのこと、
様々な調理器具やこだわりの店舗用の什器や照明も。
詳細についてはぜひ一度、お越しいただいてご確認を。
あ、もうひとつお知らせが。
実はこの物件、近隣にある1,000坪超の山林付きなのです!
現在は利用せずそのままなので詳しい状況は分かりませんが
もれなく山が付いてくるって、なんかワクワクしませんか?
ぜひこの地で!
房総ならではの『里山キュイジーヌ』の展開を心待ちに
してしまう、そんな人間が此処にひとり。