迎え入れる家

昭和10年に建築された、もうすぐ100歳の古民家。
転勤が多かったオーナー様のご祖父が建てられたこの家は
様々な人たちが利用してきた。

家主はもちろんの事、
ある時は、近所の農家さんが自宅を新築するときの仮住まいとして
ある時は、近所の小学校の先生の住まいとして
ある時は、お隣の農家さんの漬物加工所として
そう、この家は様々な人を受け入れてきた。

そのせいか？それとも風が良く抜けるせいか？
家の中は、古民家独特の重苦しい雰囲気は全くなく、
全ての人を受け入れてくれる心地よさがある。

現在、東京でリノベーション工事を行うお仕事をされている
オーナーさんにより、センス良くリノベーションされ
お風呂、台所、トイレなどの水周りはもちろんのこと、
建具、畳も手直しを施し、とても清潔感のある空間に
なっている。
まだ、余白はあるのでセルフリノベーションをして、
自分なりの空間を創るのも楽しい。

建物の裏には約50坪の畑があり、ここで収穫した西瓜を
風の抜ける縁側で食べたらきっと、格別だろう。
しかも、お隣の農家さんの農業アドバイス付き！

JR外房線の大網駅は都心に通うのに全く不便がない。
駅まで歩いていくことは出来ないが、駅付近には駐車場が沢山あり、
このエリアは駅まで車で行く人も少なくない。
また高速バスを利用した都市への通勤も可能だ。
実は物件近くにバス停があり、そこから東京駅八重洲口までは
ワンストップなのだ。
電車とは違い、ギュウギュウ詰めの苦悩とは無縁。
知る人ぞ知る、房総ならではの知恵。
ただし、バスの本数が少ないので乗り遅れには注意が必要。

庭も広いし、学校も近いので、都心に通るサラリーマン世帯で
子供をのびのび育てたいというご家族にはもちろんオススメだが、
都会の喧騒を離れて、まるで時間が止まったような空間で
創作活動を行いたい作家さんにも良いかも。

大自然を五感で感じながら仕事をする。
日々を都会で過ごし、時には窮屈に思える瞬間に
そんな憧れをふと覚えたりする。