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2008.8.5

グーグル・アースで馬場家を探す

馬場正尊
 


グーグル・アースで自分の家を探したことがある?
日常見ている人間の目線とも、地図で見る目線とも、まったく違う見え方をすることに新鮮さを覚える。
それに気がついたのは、ある建築雑誌の仕事で、日本橋にある僕の事務所「Open A」 をグーグル・アースで探したこと。

異様な解像度だ。屋上のかたちがはっきりわかる。
僕らは新しい視線を手にしてしまったんだなあと、しみじみ思う。


↑ これが僕の事務所の屋根。

そこからしばし、モニター上の旅が始まった。
もちろん、まず探したのは房総の敷地。
鳥の目からは、果たして僕の敷地はどう見えているのか?
住所を入力し、画面の上をウロウロと散策してみる・・・、
がしかし、ちょうど敷地周辺だけ解像度が低いではないか!
ボケボケだった。うーん、やっぱ長生郡、田舎なのかなあ。グーグル・アース、がんばって欲しい。
サウジアラビアの砂漠でさえ、バリバリの高解像度だったのに。


↑ 馬場家の敷地の数百メートル北側で、解像度がダウン。右側が太平洋、いい波が立っているのがわかる。真ん中を流れているのが、最寄りの一宮川。

あきらめず、他の地図サイトで航空写真を探してみる。
あった!


↑ ヤフー地図で高解像度航空写真を発見。ここが房総の馬場家の敷地。海まで300m、川にも300m。西側には田んぼが広がっている。


なるほど。
海からちょっと離れた緑の場所が敷地だ。
背後には田んぼも大きく広がっているのもよくわかる。
僕が育ったのは米の産地、佐賀。春から夏にかけては近所の田んぼで、おたまじゃくしやイモリなんかを捕獲していた。
4歳になる樹(いつき・息子)と一緒に、来年はそういう遊び方もありそうだ。海ばかりが遊びのフィールドではないんだな。
しかし、こんなに海の近くに田んぼがあるなんて、ちょっと不思議だ。

南に下ると、起伏が発生する。
九十九里浜はベターッとした地形だが、太東あたりは海岸から急激に斜面が駆け上がる土地がある。
おそらく、オーシャンビューという観点からは、このエリアが最高の場所。

実際、いくつか気持ちよさそうなリゾートハウスを見かけたことがある。
でも、さすがにそんなスーパー敷地は、そうそう残ってない。
興味深かったのが、その斜面の海と反対側。
湖のようなものがある。しかもけっこう大きい。
レイクビューの敷地もあるってことだ。右を向けば海、左を向けば森の中の湖・・・。
もしかしたら、あるかもしれない。今度、さっそく探索しようと思う。


↑ 左下に湖が見える。そのすぐ東側は海。太東漁港のある、この一帯は海からの急な傾斜がある。山と海が共存する場所だ。

こっから、ブラウジングが止まらなくなってしまい、
小学校のとき過ごした家やら、
中学校のときおぼれそうになった池やら、
高校のときの彼女の家やら、
どうでもいい場所に訪れ続けている間に数時間経っていた。

当時に、ものすごく変わってしまって見つけるのが困難な場所もれば、
おそろしいくらい変わっていなくて、その頃の思い出が、グーグルで寄っていくスピードにあわせたかのように、
今の自分に迫ってくるかのような感覚を思えた。
この道路の角で、あんなことがあったなあとか、いろんなことを思い出す。


↑ 僕が小学校のときに通った田んぼのあぜ道。

すいぶん変わって、今ごろは宅地になっているんだろうなあと思いながら寄ってみると、今でも恐ろしいくらい同じままだった。改めて、田舎育ちだということを実感した。
学校の行き帰りに、田んぼに入って、いろんな生き物を捕ったものだ。今の季節はウシガエルの鳴き声がうるさかった。

来年の夏は、幼稚園になる息子と、房総の田んぼで一緒にカエルを捕まえる。

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このブログについて

東京R不動産のディレクターでもある馬場正尊が、ふとしたきっかけから房総に土地を買い、家を建て、生活を始めるまでのストーリー。資金調達から家の設計、周辺の環境や人々との交流、サーフィンの上達? まで。彼の人生は些細な気づきから、大きくそれていくことになる。馬場家の東京都心と房総海辺の二拠点生活はこうして始まった。
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著者紹介

馬場正尊

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