2007.11.17 |
一松のパン屋、naya馬場正尊 九十九里有料道路(通称:波乗り道路)と平行に走る九十九里ビーチライン(一般道)の、何でもない風景のなかに、忽然とこの店はある。ヨーロッパが切り取られて落ちてきたような、そんな一軒家。ワイルドな房総の周りの風景とのギャップがシュールでさえある。近寄ってみるとパン屋だ。 庭にはさまざま植物が植えられている。ゆったりした空気が流れてるのが、通りまで伝わってくるようだ。 中に入ると、高窓から明るい陽が差し込み、それが手塗りの漆喰壁に反射して優しい表情をつくっている。パンの焼ける香ばしい匂いとあいまって、心地よさでいっぱい。大きな空間にシンプルにパンだけが並べられている風景は、なんだかとても贅沢に見えた。 天然酵母を使ったパンは、もっちりとした質感があって、妙においしい。まさか房総の海辺で、こんなにうまいぱんが食べれるとは思ってもみなかった。 どう考えても不便な場所にあるのに客足が絶えない。地元ではすでに評判の店になっているのだろう。一見、店の雰囲気に不釣り合いの、いかにも地元風情のおばさんたちもいる。それがまた気持ちを和ませてくれる。 ここでパンを焼いている二人に尋ねてみた。 ※nayaは店舗名が「人舟(イセン)」に変わりました。 |
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