ご存知の方も多いと思うが、かき氷器といえば、スワンである。
料理ユニットの「GOMA」 から教えてもらった。
刃がそもそも違うらしく、確かにスワンでかいたかき氷の氷は、
フワフワと綿のようになめらかだった。
ガリガリという質感ではなく、フワフワ、サクサクという質感なのだ。
それが印象的で、いつか買ってやろうと思っていた。
が、今まで東京の生活では、かき氷器を買うような状況がやってこない。
ベランダで使っても雰囲気が出ない。
この夏、満を持してスワンを買った。
まず、重い。
ボディーは鉄の鋳物でできている。
だから安定していて、子どもでも楽々にハンドルを回せるようだ。
箱に書いている製造場所を確かめてみると、東大阪の町工場だった。
なるほど、その質感は町工場っぽい。ずっと昔から、つくっているんだろう。
この夏は、ずいぶんかき氷を食べちまった。
(編集部註:この記事は8月に書かれたものです)