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2009.3.3

IDEA CAMP 中編

吉里裕也
 

これからが本番のみんなでのアイディアのセッションだ。

アイディアがアイディアとぶつかって、新しい何かが産まれるらしい。期待大だ。
とにかく、モノ発想だけでなくコト発想にもこだわって頭をつかう。

「彼氏がサーフィンしてる時に、気持ちく時間をすごすカフェが欲しい」とか
「取れたてのトマトを直ぐに買える場所」とか、とにかく何でも話していく。
ここで重要なのは、決してアイディアを批判しない、各々のアイディアに乗っかってみることだ。ポストイットに書いて、イーゼルにダンボールをセットしたオリジナルツールにぺたぺたとはっていく。

それらを何となくのカテゴリーにならべて、
そこで出たポイントを質問形式に置き換える課題として設定する作業。
「彼氏がサーフィンしてる時に、彼女が時間を過ごす場所は?」といった感じだ。

ここまでは、割と僕らが普段やっているブレストと同じ感じだが、
この後の進め方がとても面白かった。

それは、僕も聞いたことのない、ワードダンスと、ブレインライティングだ。簡単にご紹介したい。

【ワードダンス】
質問内容のキーとなる言葉を似た言葉に置き換えて3種類作ってみる方法。

「彼氏がサーフィン時に、彼女が時間を過ごす場所は?」の課題に対し、
「彼氏が海に入っている時に、彼女が楽しむ場所は?」
「旦那がサーフィン時に、彼女が時間を過ごすカフェは?」
といった具合に、言葉を置き換えてみる。なんとなく同じで、微妙に違う。
これを、横ならべに見ることで、本来この問題が持っている、
本質的な意味を明確化し、いろんな確度に思考を持っていくのが目的だ。

うーん、なかなか面白い。
ちょっと言葉を変えただけだけど、意味深な言葉になったり、重要なポイントが見えてきたりする。
ともすれば、ひとつの方向から考えにとらわれすぎになってしまうものだが、
これなら、ちょっと引いて、いろんな角度から考えることができる。

【ブレインライティング】
話すのではなく、書くことでアイディアを煮詰めていく方法。

まずは、A1ほどの大きさのダンボールを何枚か用意し、ワードダンスで出てきた言い回しを変えた課題を一番上に貼り付ける。ひとつの課題はダンボール一枚とし、その下にアイディアを次々と書き込んでいく。
その際、10cmの範囲でできるアイディア、10mの範囲で出来るアイディア、10kmでできるアイディアと、3つの異なるスケールでアイディアを考える。これだと、「看板を立てる」というアイディアから「地元のフリーペーパーを発行する」のように身近の小さなことから、街ぐるみの大きなことまで、いろんなスケールでのアイディアがでてくる。

課題は20くらい、つまり20枚のダンボールが出来るわけだが、
それをメンバー間で交換し合い、自分の所に回ってきたものの、ひたすら解いていく。
感覚としては、筆記試験のような感覚に似ていた。人のアイディア面白い場合はそれをさらに広げるような提案をのっけたり、自分の方が面白いアイディアがあると思えば、それを提案する。頭はフル回転しているのに、ほとんど会話のないまますすんでいく。

ここの方法の面白いところは、声の大きさや、話やプレゼンのうまさ、年齢や属性など、
まったく関係なく、みんながパラレルにアイディアを出せるところだ。それゆえ、沈黙のブレストとも言われているらしい。

無口がちな人が、もしかして、とても良いアイディアをもっているかもしれない。通常のブレストなら、なかなか見えてきにくいアイディアも、この方法なら、ひろいあげることができる。

いろいろなシーンで使える方法だなと思う。

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このブログについて

房総の魅力に取り憑かれて早数年。サーフィンを始めたのがキッカケだった。ある時からこの場所が、まだ未開だけど、とっても魅力的な場所に見えてきた。
波はイイし、魚は美味いし、自然も多い。そして、東京から近いし、土地の値段も手ごろだ・・・。ふと気がつけば、家まで買ってリノベーション中。
いつもは東京、福岡、金沢、たまに海外と飛び回り、色んな計画に没頭。
一見、関係ないような出来事がキッカケで、いつのまにか面白いプロジェクトへとつながっていくのがおもしろい。
しかし、時間ができたら安息の地、房総へ。「房総R不動産」を始めたのはサーフィンに行く口実といわれてもしょうがないか。
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著者紹介

吉里裕也
SPEAC 代表取締役
R不動産 代表取締役
TOOLBOX 取締役

PC版 copyright(c)房総R不動産