とてもありがたい事ですが、房総エリアの「古民家」物件を扱わせていただくご縁を多くいただいております。
今回も素敵なご縁をいただきました。そして担当させていただく私自身が思わず欲しくなった、そんな物件をご紹介いたします。
大多喜町の東側、高速道路にも繋がる幹線沿いにこの物件はありますが、とても静かな印象の長閑な集落に佇んでおりました。
1,000坪を超える広大な敷地は、8割ほどが農地となっています。その中には屋根が特徴的な母屋とそっと寄り添っている納屋があります。そしてこの物件のシンボルとなる椿の木が、敷地のあちこちに植わっており、今まさに赤く儚げな花が、通る人々の目を楽しませてくれています。
母屋は、もともと草葺きの上に貼ったステンレスシルバーの鋼板が味わい深くエイジングしており、ひときわ大きな存在感を醸し出しております。
屋内に入ると広々とした土間に奥には古びたキッチン、そして4つの居室が。その奥にお風呂とトイレがあるのですがしばらく使われていなかったのでしょうか、残念ながら朽ち具合が大きいので確認ができない状況でした。
先ほどの屋根と漆黒で立派な梁や柱はまだまだ現役そのものなので、躯体を残しての大規模なリフォームを考えてみましょう。予算もそれなりの金額が想定されますのである程度の覚悟が必要。ただ様変わりした様子、外観とのギャップ萌えを思わず期待してしますような、存在感のある建物です。
納屋はいくつかに区切られた空間の上にロフト状の収納スペースがありました。こちらも長く使われていなかったため、土壁が所々剥がれ落ち中の竹の骨組みが見えております。
きっとこの骨組みも敷地にある竹林からの調達でしょう。こちらについてはぜひDIYで修繕チャレンジしてみてください!きっと楽しい作業になる筈です。
そして母屋前には小さな畑(とは言っても家一軒建つ広さ)が、そして裏には井戸がありました。裏側も十分な空間が広がっており、ここにも数台の車は置けそうです。
納屋の向こうに大きな農地と竹林が広がっております。
とにかく広大な農地は、新規就農でも十分な面積になります。それは家庭菜園の延長の比ではありません。
そしてビックリしたのがその土の質。足を踏み入れた途端に「スッ」と少し沈み込む感触が…ふかふかの土に思わず子どものように足をバタバタ。
畑の土を手に取って見てみましたが、とても綺麗な黒土。しっとりとした、いかにも元気な作物が育ちそうな印象に思わず顔がにやけます。
この物件を手に入れたなら、ぜひ「農」についてガッツリと携わってほしい。就農のほか、多品種を育てて農家レストランやオーベルジュなんかも楽しそう。
とにかく静かなこのエリア。幹線道路がすぐそばなのですが車の通行は然程感じません。
敷地脇の道を歩いて進むと、すぐに竹のトンネルが。
そうそう、先ほどお伝えした竹林ですが大多喜で「竹」といえば…
お気づきの方もいらっしゃると思います、春の味覚のアレが採れます!
もう少し進むと小さく、かわいい踏切が現れますが何か不自然。あらためて見直すと気づいたのですが、普通にあるはずの遮断機や警報器がありません。ほぼ地元住民しか使わない、レアな光景。
その先には大きく湾曲した夷隅川があり、そこに架かる赤い鉄道橋は絶好の撮影スポットとの事。黄色い2両編成のかわいい電車が通り、最寄りの駅は侘しさ感じる無人駅。
現在は大雨災害による復旧工事で運休中、完全復活を祈るばかりです。
大多喜や隣の勝浦の市街地へは幹線道路が近いので車で10分ほど走らせれば買い物にも困りません。すぐ近くには道の駅もあり、休日には大賑わい。これからの時期には先ほどの「アレ」が飛ぶように売れている。
もしこの物件を購入したら、これはこう使って、こう直して、こんな感じにして…私のイメージは膨らむばかりです!
もしご興味がございましたらぜひご内見時にお声掛けください、こっそり教えますので(笑)
椿咲く郷愁の中で。
ゆったりと、静かな時間に身を委ねてみても良いかも知れない。