海と空のあいだで「つくる」「魅せる」「暮らす」〜丘の上のアトリエハウス

海抜約100m以上。まるで空に浮かぶような感覚になる、富津・天羽マリーンヒルの高台に佇む一軒家。

一歩足を踏み入れると、静けさと開放感に包まれます。
都心から車で1時間。けれど、ここでは都会とはまったく違う時間が流れています。

この場所では、“ただ暮らす”だけでは終わりません。
かつて藍染めの工房と、カフェ・ギャラリーとして使われていたこの建物。

オーナーが自らセルフビルドしたというこの家は、内装に天然塗料を使うなど、細部にまでこだわりが詰まっています。

朝は海の光に包まれながらコーヒーを淹れ、午後は工房で手を動かし、週末には作品を並べてギャラリーを開く。
地域の人を招いて、小さなマルシェやワークショップを開いたり。
あるいは、自分だけの静かな時間を紡ぐ場としても、なんとも贅沢です。

厨房・カフェスペース、工房、住居。
すべてが独立しつつも、ゆるやかにつながるこの建物は、
「つくる」「魅せる」「暮らす」が一体となった稀有な空間です。

「いつかこんな場所があれば」と思っていた人にとっては、
きっと理想に近いかもしれません。

そしてこの家がある天羽マリーンヒルは、葉山町のように、海辺にたたずむ静かな別荘地。
美しい景観と、感度の高い人たちが集う、ほどよい距離感のあるコミュニティが広がっています。

ほどよく人の気配がありながら、静けさや自然とも寄り添える場所。
ゆるやかな坂道と緑に包まれ、海と空がすぐそばにある――。
それもまた、この地の大きな魅力です。