ENGAWAリバー

畳が敷かれた縁側。なぜか小川のように見えました。家の端から端を流れる若草色の《ENGAWA》が主役の家はいかがですか？


場所は大網白里市四天木。九十九里浜の見える海沿いの大通りから旧道へ入り、1つ曲がって真っすぐで到着です。最寄の海岸までは車で４分くらい。

近隣は高齢者の方も多く、内覧時は旧道沿いで大きな荷物を載せて自転車をゆらゆら運転するおじいちゃんを見ました。お越しになる際はゆっくり安全運転でお願いいたします。

さて物件へ。真新しい木の扉を開けて室内に入ると、68㎡の空間が開け放たれています。まずは畳の縁側で、ごろーんとしてください。

全長５枚半の畳、1枚に1人として5人はごろーんと寝られます。床のレベルから1段上がっているので座れてソファーいらず。さらに全ての畳下は収納戸になっています。もし週末利用でしたらここに入る分だけで十分な収納力かもしれません。

縁側から窓の先には広いウッドデッキが続きます。ここも段差があるので椅子不要。高さが3段のレイヤーになっているので、一番高い所はテーブルとするなど使い勝手がよくデザインされています。

室内はリノベーション前の柱が林のように乱立し、天井は開け放たれ梁がむき出し。縁側一面の窓からは庭の木々がよく見えるので、まるで森林浴をしているよう。

築61年の熟年構造体がお目見えする中で、新人の床板、畳、キッチンなどが軽やかな存在感。壁は全て漆喰や塗壁で仕上げられています。

縁側の反対側にある水回りエリア。洗面、バス、トイレは扉と天井があり、縁側から見ると１つの大きなBOXがポンと置かれているよう。ここだけは全てが新しい！そして天井上はフローリングが敷かれロフトスペースになっています。快適かつ機能的。

縁側に座り室内全体をもう一度見渡しました。解放感はもちろんですが、それだけじゃなくなぜか不思議な雰囲気。

縁側に畳、居間にフローリングは従来と逆の仕様、古さと新しさのミックス、ワンルームの室内に水回りBOX。一つひとつが周到に構成され、違和感ではない不思議な心地よさが味わえます。


以上、色々と紹介しましたが、最後にこれだけ言わせてください。とにかく縁側が最高！畳の縁側っていいですよ！